【読書日記】地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

【読書日記】地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

2021年2月13日
本(Book)

この本は結構前に読んだんですが、ビジネスマン必読書だと思います。

そこで今回はこの本をまだ手に取っていない方に向けて、
事前にどんな内容が書いてあるの?
というのを私なりに解説していきたいと思います。

ビジネスシーンで
・「これって概算でどれ位の数値になる?」
・「結論、数値でどんなことが分かるの?」
・「今ある情報からとりあえず一旦の答えを導き出してくれないかな?」
という事は無いでしょうか?

日々ビジネスしている方であれば、時間もありませんし、
決断を迫られるシーンは数多くあるのではないでしょうか。
そんな時にこのフェルミ推定の考え方は役立ちます。
完璧に習得するという事よりも、考え方を習得する事を
優先して、そこからは実践で鍛え上げていきましょう。

それでは宜しくお願い致します。

フェルミ推定とは?

フェルミ推定とは、実際に調査する事が難しいような
捉えどころのない数字を、いくつかの手掛かりを元に
論理的思考能力を頼りに短時間で概算することです。
有名な問題には、下記のようなものがあります。

・日本にはマンホールがいくつあるか
・日本の東京にあるタクシーの台数を求めよ
・日本にガソリンスタンドは何件あるか?
・地球上に犬は何匹いるか?

このような「いきなり言われても分かる訳ないやん!」と
突っ込みたくなるような問題に対して答えを短時間で
概算を導き出す推定能力です。

どんな所で活用されているの?

フェルミ推定は面接の場や仕事の現場で役立ちます。

面接の場では、テーマと時間が与えられ、その時間内に
解答を導き出し面接官に発表し、その後、何故その答えに
行き着いたのか議論するケースや、お題が与えられると
同時に面接官と議論をしながら答えを求めていくケースがあります。

仕事では、新しい部署や事業戦略を立てる際に使います。
全て必要なデータが揃う事は絶対にあり得ません。
国や担当チャネル/市場/競合の統計データを元に自分の状況に
合わせて、ある情報から推測しなければならない事もあるかもしれません。
実際私はありました。w
また、社員を育成するツール、ケーススタディ等で用いられる所もあります。


フェルミ推定はビジネスをする中で、実践的な技術であり、
新たな挑戦をする際には大切な考え方なのです。

本書の趣旨

この本はフェルミ推定の持つ「論理的思考訓練ツールとしての奥深さ」を実感する為のモノです。

世の中にはロジカルシンキング、ラテラルシンキング、仮説思考、
MECE 等様々な思考法がありますが、フェルミ推定はそれを包括して
広く「地頭力」を鍛える最高のトレーニングです。

・Part1:フェルミ推定の基本体系(5ステップ)を学びます。
・Part2:例題や練習問題を通じて、思考プロセスを実践します。

上記の構成なのでPart1を中心に要約していきます。

フェルミ推定の6つのパターン

この体系図を理解する事で、今求められている課題が
どこに位置しているのかが瞬時に分かるようになります。

まず、大きく「ストック」と「フロー」に大別できます。
・ストック・・・あるモノの一定時点における存在量 
・フロー ・・・あるモノの一定期間における変化量
例】
日本における自動車の数      =ストック
日本における自動車の市場規模(年間)=フロー

ストック問題

フェルミ推定を解く時は、何かを「手掛かり(ベース)」にして数値化しなくてはいけません。
その中で
・所有アプローチ・・・モノを所有している主体≒誰が持っているのか?(個人、世帯、会社)
・存在アプローチ・・・モノが存在する空間  ≒何処にあるのか?(面積、公園、駅)

フロー問題

こちらでも大きく2つに大別されています。
・マクロ売上推定・・・市場規模推定         ≒規模の大きい売上(日本の市場規模)
・ミクロ売上推定・・・一店舗ないし複数店舗の売上推定≒規模の小さい売上

この本の中では下記の解法が進められています。
・マクロ・・・需要サイドから推定する(買う側)
・ミクロ・・・供給サイドから推定する(売る側)

フェルミ推定の5つのステップ

次に具体的な解法へ向けてのステップを記載します。
1、前提確認
2、アプローチ設定
3、モデル化
4、計算実行
5、現実性検証

1、先ずは求める事柄の定義決めを行います。
  例えば、日本に鞄はいくつあるのか?という例が出されます。
  ここでいう鞄は具体的に何を指し示すのか?その定義付けに
  よって、計算範囲の限定を行います。

2、ここで前提に対して基本的な式を設定します。
  ・アプローチ設定=「縦」の式 ⇒日本の鞄の数=日本の人口×鞄の平均所有数

3、上記の式を更に分解するイメージです
  ・モデル化   =「横」の式 ⇒日本の人口  =男女×各世代
                  鞄の平均所有数=それぞれのセグメントの鞄の平均所有数
  ここで必要なのは出来るだけ正確で、聞いている人を納得させられるような仮定である事です。

4、形が出来れば計算するだけですがここでは「スピード」と「正確性」が求められます。
  ここは訓練になりますが、大事なのは
  ・「数を求める為の計算式を作る」
  ・「おおよその数を瞬時に求める」
  という事をお忘れなく!!

5、現実性検証というのは、振り返りのような感覚です。
  あくまで全て概算数値から導き出しているモノなので、
   必ずその論理と各所の想定した数値に誤りが無いかを確認しましょう。

筆者の方は、この思考プロセスを会社の志望動機の分析にも役立てたそうです。

フェルミ推定によって見られているポイント

外資コンサルティングファームやベンチャー企業は、
フェルミ推定を通じて「思考力」「地頭力」「日頃の知的好奇心」を
評価する為に質問しています。
「論理的に抜け漏れないアウトプット」という結果のみではなく、
「論理的に抜け漏れの少ない回答を、各リスクヘッジを考えて、
導き出す事が出来る/考え出せる力があるか?」ということです。
こうした「地頭力」を確認するために
「考える過程に存在する個々の細かいプロセス」や
「当人の頭の中に描かれている全体像やビジョン」を確認されます。

上記が本質的に問われているのなら、下記に注意してください
・思いつくだけの前提条件で解に向かってしまう。
・求める数字条件がMECE(もれなく、だぶりなく)の観点が網羅できているか。
・曖昧なら、更に条件分解に戻る
・最後に答えが出たら、必ずプロセスその仮定した数値に誤りが無いかチェック
推測だからこそ、適切なロジックと数値のポイント、その正確性に十分注意して導きましょう。

まとめ

最近では、時代は進化しているのでこの手の質問は対策されている事があるので、
面接で聞かれる事は減っているかもしれません。

繰り返しお伝えしますが、大切なのは考え方です!

普段の仕事や私生活の中で
「分かる訳がないから考えない」
「こんなの考えても無駄だ」
「答えが無いから決断が出来ない」
と思考を止めてしまっている瞬間は無いでしょうか。

世の中「白」「黒」はっきりしている事は1割です。
「グレー」な事が9割を占めているでしょう。

その中で大事なのは、各個人が存在する情報から取捨選択して
自分で考えて、決断して、行動する事です。
それが成功するかどうかはその先の行動力、能力、質、熱量、考え方
全ての要素が掛け合わさって、やってみなければわかりません。

是非、解を導き出す一つの武器として携えてみてください。
あなたの今後の人生にも大きな力を与える考え方だと思います。

本日は以上です。

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